巴御前
日本の平安時代の女性、武者、武将・源義仲の妾
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要点まとめ
- 巴御前(ともえごぜん)は、『平家物語』『源平盛衰記』『源平闘諍録』などの軍記物語の登場人物(女武者)。
- そのため生没年・年齢・血縁などの設定は物語の版(諸本)によって大きく異なり、粟津の戦い(1184年)の時点の年齢を22歳とするものから32歳とするものまで存在する。
- また、その後の消息も本によって異なり、そのまま行方知れずとなるものや、後に和田義盛の妻となり91歳まで生きたとするもの(『源平盛衰記』)などが存在する。
- 特に「類まれなる美貌を持ちながら、男性の武将を凌ぐほどの剛勇な武者である」というギャップのあるキャラクター性がその最大の特徴である。
- 具体的には「木曾殿は信濃より、巴・山吹とて、二人の便女を具せられたり。
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Source summary
Wikipedia巴御前(ともえごぜん)は、『平家物語』『源平盛衰記』『源平闘諍録』などの軍記物語の登場人物(女武者)。
当時の一次史料や幕府の公式記録には一切登場しないため、歴史学的には創作上の人物とみなされている。そのため生没年・年齢・血縁などの設定は物語の版(諸本)によって大きく異なり、粟津の戦い(1184年)の時点の年齢を22歳とするものから32歳とするものまで存在する。出自についても『源平盛衰記』の中原兼遠の娘(源義仲の妾)とする説のほか、『源平闘諍録』のように樋口兼光の娘とする説などがある。また、その後の消息も本によって異なり、そのまま行方知れずとなるものや、後に和田義盛の妻となり91歳まで生きたとするもの(『源平盛衰記』)などが存在する。巴御前の人物像は、史実として『吾妻鏡』等に記録が残る女武者・板額御前(はんがくごぜん)から強い着想を得て造形されたと考えられる。特に「類まれなる美貌を持ちながら、男性の武将を凌ぐほどの剛勇な武者である」というギャップのあるキャラクター性がその最大の特徴である。
『平家物語』の「覚一本」では「木曾最期」の章段だけに登場し、木曾四天王とともに源義仲の平氏討伐に従軍し、源平合戦(治承・寿永の乱)で戦う大力と強弓の女武者として描かれている。具体的には「木曾殿は信濃より、巴・山吹とて、二人の便女を具せられたり。山吹はいたはりあって、都にとどまりぬ。中にも巴は色白く髪長く、容顔まことに優れたり。強弓精兵、一人当千の兵者(つわもの)なり」と記され、宇治川の戦いで敗れ落ち延びる義仲に従い、最後の5騎、義仲・今井兼平・巴御前・手塚光盛・手塚別当の5騎になっても討たれなかったという。義仲は「お前は女であるからどこへでも逃れて行け。自分は討ち死にする覚悟だから、最後に女を連れていたなどと言われるのはよろしくない」と巴を落ち延びさせようとする。巴はなおも落ちようとしなかったが、再三言われたので「最後のいくさしてみせ奉らん(最後の奉公でございます)」と言い、大力と評判の敵将・御田(恩田)八郎師重が現れると、馬を押し並べて引き落とし、首を切った。その後、巴は鎧・甲を脱ぎ捨てて東国の方へ落ち延びた所で物語から姿を消す。
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